マリア御堂

庭の一番奥にあるカトリック教会公認の小さな教会。
緩やかな上りの木下道を散策していくとやがて御堂が見えて来る。受付で受け取った鍵を差し込みドアを開ける。虹色のステンドグラスから差し込む光が、アンティークのマリア像を虹色に染める小さな空間で静かな時が過ごせる。
奥田が、五島列島潜伏キリシタンのマリア像を取材に行き、数々の小さな御堂やマリア像に触れたのが、建立の一つのきっかけになった。
午後2時頃になると潜伏キリシタンが憧れたローマの方角からの光が堂内を照らす。二つだけのチャーチチェアー、潜伏キリシタンの家々代々伝わったという十字架のクリスト、小さな祭壇、小鳥の声。静謐な時間が流れる。